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コンパクトな住宅について考える
コンパクトな平屋が一番?
自分が50代後半になって、同級の友人などと話をすると、住宅に関して、もし住み替えられるなら、買い物や通院に便利な場所でコンパクトな平屋がいいというところに大体落ち着きます。
若いときは、お金があれば大きな家に住みたいとか、広い庭でバーベキューをしたい、大きなガレージにアメ車を置きたいとか、色々な夢や希望があったりします。
ある程度の年齢になると、大きな庭は草むしりが大変、大きな家は光熱費がかかって大変、なので、コンパクトなほうがいいとなります。
そして、間取りについてもあまり多くの部屋はいらず、せいぜい2~3LDKで十分になります。
住宅をコンパクトにする工夫
家の購入を考えるときは、子育て中の可能性も高いので、主寝室以外に子供の人数分の個室が必要と考え、さらには来客の宿泊用に畳の部屋も1つ必要かと考えたりします。
しかし、子供が個室を使うのは、中学生から高校生の6年くらいが中心です。
それより小さいと親と同じ部屋で寝たりして個室はいらず、高校を卒業すると県外や自宅外に住んだりするからです。
すると、子供部屋用途の部屋はできる限り小さめ、少な目がいいのではないかと思うのです。
例えば、子供が二人いたら、6畳間を2部屋つくるのではなく、8畳の部屋を仕切りで区切れるようにするとかの方法が考えられます。
来客用のスペースについては無しにして、来客が来た際には、近くのホテルを確保し、ホテル代とタクシー代を負担することにしても、無駄な部屋やスペースを建築するよりもよほど安くすむのではないかと思います。
住宅をコンパクトにするメリット
住宅をコンパクトにすると他にも色々なメリットがあります。
建築費が同じであれば、床面積が減少して余った予算を断熱気密性能に回すことで将来のランニングコストを抑えられます。
また、住宅を新築すると、カーテンや家具なども新調したくなります。
その予算まではなかなか見込めないこともありますが、床面積を減らして浮いた予算の一部を、カーテンや家具など内装に充てることもできます。
総予算が減少すれば、住宅ローンの総額も減らせて、その後の家計にもやさしくなります。
当初考えたよりも、やや狭いことは我慢が必要ですが、子供が小さいうちは、少し狭いところで肩をすり合わせながら暮らすのも楽しいのではとも思います。
子供が巣立って夫婦だけの生活になると、ちょうどよかったとなるのではないでしょうか。
そして、さらに理想を言えば、そのコンパクトな住宅が平屋であればなお良しとなります。
平屋であれば、階段の上り下りが無く、仮に老後体が弱っても住み続けられる可能性が高くなります。
また、約15~20年毎に必要な外壁や屋根の塗り替えの際も、足場費用などが少なくて済みます。
人生何があるかわかりません。
もしかしたら終の棲家と思って建てた住宅から引っ越すかもしれません。
子供が住んでいる近くに住みたいとか、住環境が不便になりすぎたとか色々考えられます。
住みかえるためには住宅を売却する必要がありますが、住宅がコンパクトであれば売値も低めに設定できますので、早期に買い手が付く可能性も高まります。
まとめ
以上、コンパクトな住宅のメリットについて考えてみました。
どんな住宅に住むかは、人それぞれの価値観があると思いますし、広い家に住む喜びを否定するつもりはありません。
ただ、FPの立場から若い時の自分にアドバイスできるなら上記のようなアドバイスをしたいと思います。
住宅を選ぶ際の一つの意見として参考にして頂ければ幸いです。
人生100年時代のファイナンシャルプランニング
先日、ある会合で話をさせてもらう機会がありました。
これまでの経験をふまえて、ファイナンシャル・プランニングについて
話をすればよいとのことでした。
何を話そうかと悩んでいたところ、その仕事を紹介してくれた友人が、
話のタイトルを考えてくれました。
それが、「人生100年時代のファイナンシャルプランニング」でした。
そのとき、話したことを少し紹介します。
「人生100年時代」
最近「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになりました。
この言葉は、英国のリンダ・グラットン教授が
「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という著書で使ったことから
広まったようです。
教授によると、先進国では2分の1の人が100歳まで生きる時代になったので
これまでとは違う新しい人生設計が必要だとのことです。
これを、私なりに理解したところでは、これまでの「単線的な生き方」から
「複線的」生き方に変化することだと思っています。
(「複線的」というのは、私なりの解釈であり、上記の著作とは関係ありません。)
これまでの人生設計
これまでは、20歳前後までは学校で教育を受け、20歳前後に就職し60歳から65歳
くらいまで仕事をし、60歳から65歳で退職したら年金をもらいながら趣味などをして
余生を過ごすという生き方でした。
つまり、「教育」→「仕事」→「余生」という単線的な人生設計が通用しました。
平均寿命が75歳から80歳くらいまでであれば「余生」が15年から20年程度
で済んだからこそ可能な人生設計でした。
しかし、平均寿命が100歳になると「余生」が30年から40年もあることになります。
「余生」を過ごすには、長すぎて飽きるかもしれないし、経済的に足りるかどうかという
問題も発生します。
一方で「余生」が長すぎるのは困るということで「仕事」をより長く続けようとすると
20歳ころまでの「教育」で得た知識や技能だけでは、社会の変化により通用しなくなる
可能性もあります。
これからの人生設計
そこで、新たな「複線的」生き方が必要になります。
例えば、「仕事」を中断して「教育」を受け、獲得した新しい技能を生かして、
別の種類の「仕事」につくという人生設計がありえます。
あるいは、「仕事」と並行して「教育」を受けて技能を身につけることも必要になります。
「仕事」のし過ぎで燃え尽きる前に1年以上の「休暇」をとってリフレッシュしたり、
「仕事」を一旦辞めて、休息したのちに、新しい「仕事」につくことも考えられます。
ある「仕事」をしながら、同時に「別の仕事」をするということも普通になるかもしれません。
人生100年時代には「教育」、「仕事」、「休暇」という別々の路線を、自由に行ったり来たり
する「複線」的な人生設計が求められるのではないかと思います。
ファイナンシャル・プランニング
「教育」「仕事」「休暇」の間を自由に行き来するためには、お金の設計が重要になります。
仕事を中断して、「教育」を受けたり長い「休暇」をとるためには、その期間の生活費の確保
が必要になるからです。
そのためには、生涯の収入と支出をあらかじめ計画しておくことが大切になります。
ライフプラン・シミュレーション
将来の収入と支出を予測して表やグラフにして検討することをライフプラン・シミュレーション
といいます。
無料で様々なライフプラン・シミュレーションができるサイトやソフトがありますので、これらを
利用して、自分で試してみると良いと思います。
ファイナンシャル・プランナーはライフプラン・シミュレーションを得意としていますので
ご自分では難しいと感じる方は、ファイナンシャル・プランナーに相談してみると良いと思います。
「人生100年時代のファイナンシャルプランニング」について、少し紹介しました。
みなさまの人生設計のヒントにしていただければ幸いです。
介護サービスについて知っておきたいこと
UnsplashのDominik Langeが撮影した写真
身近になってききた介護
最近、介護サービスについて経験や勉強をする機会がありました。
ご近所や知人など周りでも親の高齢化とともに、高齢の家族の暮らしについて何らかのお手伝いが必要になっている家庭が増えていることを感じます。
現在は介護保険を利用した様々な介護サービスがあり、これらの利用することで高齢者を支える家族の負担が軽減します。
自分自身の経験や知人から聞いたことを含めて、介護サービスについて知っておくとよいと思うことを簡単に整理しました。
地域包括支援センター
介護のことが気になったら最初にどこに相談すべきでしょうか。
各市町村には地域包括支援センターという相談窓口がありますので、そこで相談します。
介護や福祉の専門の職員が相談に対応します。
そして必要に応じて、要介護認定を申請することになります。
要介護認定
要介護認定を申請すると、①市町村の職員による聞き取り調査や、②主治医の意見書などを元に、複数回の判定を経て、要介護度が決定されます。
認定調査では、
①着替えは自分でできますか、
②トイレは自分でいけますか、
③入浴や洗髪は自分でできますか
といった質問や
④職歴、
⑤趣味・交友関係
など様々な質問をして、本人の能力・生活状況・生活環境を調査し要介護認定の資料とします。
介護認定の結果により、受けられる介護サービスの範囲が決まります。
介護サービスの内容について詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください
介護サービスの受け方
介護サービスの受け方としては大きく分けて
① 施設入所型、
② 通所型、
③ 在宅型
の3種類に分類できます。
① 施設入所型は、介護施設に居住して、施設内で必要な生活援助や身体介護を受ける方法です。
有料老人ホームなどを利用するケースがこれにあたります。
② 通所型は、週に何日か介護施設に通って、食事・入浴・機能回復訓練などをするものです。
典型的には、朝、介護施設のミニバンが迎えに来て、施設で半日から1日を過ごし家に帰ってくるものです。
デイ・サービスというのはこの通所型の介護サービスです。
③ 在宅型は、自宅にヘルパーが訪問し、身体介護や生活援助などの介護サービスを受けるものです。
提供される介護サービスの内容(例えば掃除と洗濯と入浴など)を予め打合せして決めたうえで実施します。
ケアマネージャー
具体的にどのような介護サービスを受けたらよいかはケアマネージャーと相談して決めます。
ケアマネージャーは介護計画の作成や介護事業者と利用者との調整など介護サービスを受ける上で、中心的な役割を果たす専門家です。
地域にある介護施設のサービス内容や、施設の空き状況など様々な情報に通じていますので、わからないことは何でも相談すると良いです。
介護認定から介護サービス開始までの流れ
介護認定を申し込んでから、実際に介護認定の決定がでるまでには一定の期間がかかります。
その間、利用者と家族は、ケアマネージャーから介護施設の情報を得て、申し込む介護サービスを検討します。
施設入所を希望する場合、各施設の空き状況などを、ケアマネージャーから情報提供を受け、希望する施設に入居申込をします。
施設入居を急ぐ場合、複数の施設に同時に申し込むこともあります。
希望する介護施設が満室の場合には、申込をして空室がでるまで待機することになります。
施設入居を希望しない場合や施設入居待ちの待機期間中は、在宅型や通所型の介護サービスを利用することになります。
どのような介護サービスを週に何回利用するかなどは利用者と家族がケアマネージャーと相談して決めることになります。
そのような介護サービスの利用計画のことをケアプランといい、ケアマネージャーがサービス利用者と介護事業者間を調整して作成します。
例えば、週に2回デイサービスを利用し、週に1回ホームヘルプを利用し、掃除と調理をホームヘルパーに行ってもらう、といった計画です。
訪問介護の内容
自宅に住んだまま介護サービスを利用する方法として、訪問介護(ホームヘルプ)があります。
訪問介護の内容として大きく二つわけると身体介護と生活援助があります。
身体介護は体が不自由な方の①食事、②入浴、③排泄、④身体整容を手助けするものです。
生活援助は身体介護に至らない手伝いで①掃除、②洗濯、③調理、④買物などを行うものです。
介護というと食事や入浴を手伝う身体介護をイメージしますが、身体介護までは必要が無い方でも生活援助という形での介護サービスを受けられる可能性があります。
掃除や買物などは高齢者ご家族や親族が担われているケースも多いと思いますが、生活援助を利用することで、家族の負担を軽減できる場合もあります。
介護サービスの自己負担
介護保険を適用して介護サービスを受けた場合、利用者の自己負担額は介護サービスにかかった費用の1割です(一定以上の所得の場合2割又は3割。)。
例えば、ある介護サービスに利用者負担額1万円を払ったとすると、介護事業者にとって10万円の売上になります。
介護保険が無ければ10万円かかるサービスが1万円で受けられるわけです。
介護保険制度のおかげで少ない負担で一定のサービスを受けられるということになります。
まとめ
高齢者の5人に一人が要介護になるといわれており、介護を受けたり介護にかかわることは誰にとってもありうることです。
しかし、健康保険制度と違って介護保険制度については普通は未経験であり戸惑うことも多いと思います。
詳しい情報は厚生労働省のHPにありますが、簡単なまとめとして参考にしていただければと思います。
住信SBIネット銀行の便利な機能 ①定額自動入金 ②定額自動振込(一部無料) ③ポイントが貯まる
①定額自動入金
地方銀行などの他の金融機関の口座から、住信SBIネット銀行の口座に自動で入金される機能です。
手数料は無料です。
あらかじめ、引落日(27日か5日)、金額を決めておくと、他行の口座から指定金額が引き落とされ、
4営業日後に、住信SBIネット銀行の代表口座に入金されるものです。
詳しくは以下をご覧ください。
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/jido-nyukin/
②定額自動振込
指定の振込先に毎月自動で指定額が振り込まれるサービスです。
このサービスは、ネット銀行以外の金融機関でも従前から提供されていますので、ご存じの方が多いと思います。
通常、手数料がかかりますが、住信SBIネット銀行の特徴はランクに応じて一定回数手数料が無料になる事です。
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/jido-furikomi/
無料回数はホームページで確認できます。
資金移動の自動化
定額自動入金と定額自動振込を利用すると、資金移動を自動化できます。
給料や売上など入金がある口座と、公共料金やクレジットカードの引き落としなど出金がある口座が別の場合の資金移動に便利です。
例えば、給料振込が〇〇地方銀行のA口座、公共料金の引き落としは△△銀行のB口座だとすると、
〇〇地方銀行A口座 → 定額自動入金 ¥50,000円 → 住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行 → 定額自動振込 ¥50,000円 → △△地方銀行B口座
という設定をしておくことで、金融機関のATMに並ぶ手間が省けます。
③ポイントが貯まる
定額自動入金という無料のサービスを利用することで、スマプロポイントというポイントが貯まります。
溜まったポイントは、500ポイント以上から1ポイント1円の現金に交換できます。
無料のサービスを利用して、現金に換えられるポイントが貯まるというのはお得だと思います。
他にも、外貨預金、口座振替、純金積立などでもポイントが貯まります。
ポイント交換
現金の他、JALのマイルへの交換も可能です。(100ポイント → 40マイル)
詳しくは、以下をご覧ください。
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/smartprogram/point/
以上、住信SBIネット銀行の便利な機能を紹介しました。
家計管理にお役立ていただければと思います。
保険の見直しのポイント
保険の見直しの目的
これまでのお付き合いなどで、目的が同じ保険に複数加入している方もいらっしゃると思います。
保険料が無駄になっていないか、保険金額が足りないのではないか、ということが気になる方は
加入している保険を整理して見直すことで家計支出の削減や保障の追加による安心が得られるかもしれません。
当事務所のお客様でも、保険の重複契約を整理して、保険料を相当に削減できた方もいらっしゃいます。
ここでは、保険の見直しのポイントを説明します。
保険についての考え方は人それぞれ
保険については、その人の価値観や考え方次第で、加入の要否や保険金額の設定は変わると思います。
ある家族について、この組み合わせが絶対に正しいということは無いと思います。
例えば、遺族の生活保障を目的に生命保険を考えるときに、
残された遺族が現状とまったく同レベルの生活をすることを前提とするのか、
多少なりとも節約した生活をすること前提とするのかで保険金額は異なると思います。
例えば、遺族に一切苦労を掛けたくないから十分な保障を残したいという考えはわかりますが、
保障を充実させれば、その分保険料が高額になり、現在の家計を圧迫することになりかねません。
万が一の時は遺族に多少の節約を求めるけれども、現状の家計を圧迫しないように、
程々の保障に留めるという考えもあると思います。
私自身は、あるかどうかわからないイベント(誰かの死)のために、
現状の家計を圧迫するような選択をすべきではないという考えです。
以下の説明も、私自身の上記の価値観の影響を受けていることを前提に読んでいただければと思います。
保険の種類
保険の種類には、大きく分けて、①生命保険、②損害保険、③医療保険などがあります。
保険の見直しというと、主に①生命保険と③医療保険を対象にしますので、順に説明します。
また、生命保険も3種類に分けて説明します。
・ 終身生命保険 生涯一定金額を保障 例 生涯300万円を保障
・ 定期生命保険 一定期間(10年間など)一定金額を保障 例 35歳から55歳まで1000万円を保障
・ 収入保障保険 一定期間、月額を保障 例 35歳から55歳まで月額15万円を保障
終身生命保険
被保険者が死亡するまで、一生涯保障が続く生命保険です。
人はいつかは死ぬので、生命保険会社からみれば一定金額を必ず支払はなければなりません。
そのため、保険金額が同じであれば、保険料は定期保険などよりも割高になります。
主として、葬儀費用とお墓の費用に備えるために加入するといわれています。
したがって、既にお墓はもっている、自分の葬式は家族だけで簡素に行えばよい、という方は、
簡素な葬儀の費用分の貯金があれば、加入する必要の無い保険になります。
自分の死後にかかる費用がどれくらいか、そのうち貯金でどれくらい賄えるかを考えて、検討するとよいです。
定期保険
定期保険は、被保険者が40歳から50歳までの10年間、1000万円を保障するというように、
一定の期間に限定して死亡した場合に一定金額を支払う保険です。
年齢が低いときは、統計的に死亡する確率は低く、保険会社が保険金の支払いをしないで契約が終了する可能性も多くあります。
そのため、保険金額が同じであれば、保険料は終身保険よりも定期保険のほうが割安になります。
また、年代が上がるに連れて、死亡確率が高まる分、保険料も上がっていきます。
定期保険は子供の学費に備える目的で利用することが多いと思います。
子供の学費のうち、高等学校までは毎月の家計から支払われることが多いので、
まとまった支出がある大学の学費に備えて加入するという使い方があります。
加入例として以下の方法を紹介します。
加入期間は対象としている子供が4年生大学を卒業する22歳までの期間とします。
保険金額は大学の学費相当額としますが、公立か私立かで大きくかわりますので、未定の場合は
中間点をとって、子供1名について1000万円程度としておくのも一案です。
収入保障保険
収入保障保険は、一定の期間、月額として一定額を支払うことを保障する保険です。
たとえば、世帯主が35歳の時に加入するとして、世帯主が65歳になるまで、月額15万円の支払いを保障する
といった加入の仕方です。
保険契約者が年齢を重ねるほど、支払われる保険料の総額は減少していきますので、保険会社からみると保険金額
支払いの負担が定期保険よりも少なく、その分保険料も割安になっています。
遺族の生活保障を目的として加入するのに、最適な保険だと思います。
加入例を説明します。
保険期間は、被保険者の配偶者が年金受給年齢である65歳までとします。
保険金額は月額で設定します。
被保険者が死亡後の生活費月額から、遺族の収入予定を差し引いて計算します。
被保険者死亡後の生活費は通常少なくなります。(例えば、80%とします。)
遺族の収入予定としては、勤労収入、遺族年金などが考えられます。
被保険者が会社員の場合には、遺族厚生年金がありますので、
被保険者が自営業の場合よりも遺族の収入が大きくなることが多いと思います。
例えば、被保険者死亡後の生活費が月額30万円、遺族の収入予定が月額15万円の場合、
30万円 - 15万円 = 15万円 月額15万円の収入保障保険に加入すれば良い
ということになります。
生命保険の検討に役立つサイトを紹介します。
https://www.orixlife.co.jp/guide/lifeplan/
上記の説明がグラフなどで表示されて参考になると思います。
医療保険
医療保険の主要な給付は、入院日数に応じて、入院1日について、
5000円の給付からという商品が多いと思います。
入院給付は一回の入院についての限度が60日となっていることが多いので、
一回で2か月入院した時に、5000円×60日=30万円の保険金が支払われる
ということになります。
仮に、大きな入院が3回あって30万円の給付を3回受けると、合計で90万円の保険金を
受け取ったということになります。
医療保険は年齢が高くなるほど、保険料が上がります。
終身払いを前提とすると加入時から平均余命(仮に90歳迄と単純化します)までの支払総額は、同年代であれば大体同じになります。
保険比較サイトで試算すると
30代~40代で 約105万円前後
50代~60代 約150万円程度 のようです。
すると、生涯で保険料を100万円~150万円くらい払って、入院日数が多ければ、支払った保険料程度
の保険金を受け取れるというイメージです。
日本の国民健康保険は、自己負担限度額の制度など、患者の経済的な負担が少なくなる制度が充実していると思います。
それらの制度を理解した上で、必要な場合に加入されればよいと思います。
合理的に考えると、医療費目的の預金が100万円あれば、加入の必要は無いかなと思っています。
但し、ガンで先進医療を受けるような限定的なケースを考えると、安心のために一定のコストを払うことも理解できます。
私自身、県民共済の医療共済に加入しており、未だに解約するには至っていませんので、
合理性だけでは割り切れないのかもしれません。
保険の見直しのポイントを説明しました。
主観的な価値観が入っているところを割り引いて読んでいただければと思います。
少しでも、参考になれば幸いです。