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2024-06-11 14:26:00

コンパクトな住宅について考える

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コンパクトな平屋が一番?

 

 自分が50代後半になって、同級の友人などと話をすると、住宅に関して、もし住み替えられるなら、買い物や通院に便利な場所でコンパクトな平屋がいいというところに大体落ち着きます。

 若いときは、お金があれば大きな家に住みたいとか、広い庭でバーベキューをしたい、大きなガレージにアメ車を置きたいとか、色々な夢や希望があったりします。

 ある程度の年齢になると、大きな庭は草むしりが大変、大きな家は光熱費がかかって大変、なので、コンパクトなほうがいいとなります。

 そして、間取りについてもあまり多くの部屋はいらず、せいぜい2~3LDKで十分になります。

 

住宅をコンパクトにする工夫

 

 家の購入を考えるときは、子育て中の可能性も高いので、主寝室以外に子供の人数分の個室が必要と考え、さらには来客の宿泊用に畳の部屋も1つ必要かと考えたりします。

 しかし、子供が個室を使うのは、中学生から高校生の6年くらいが中心です。

 それより小さいと親と同じ部屋で寝たりして個室はいらず、高校を卒業すると県外や自宅外に住んだりするからです。

 すると、子供部屋用途の部屋はできる限り小さめ、少な目がいいのではないかと思うのです。

 例えば、子供が二人いたら、6畳間を2部屋つくるのではなく、8畳の部屋を仕切りで区切れるようにするとかの方法が考えられます。

 来客用のスペースについては無しにして、来客が来た際には、近くのホテルを確保し、ホテル代とタクシー代を負担することにしても、無駄な部屋やスペースを建築するよりもよほど安くすむのではないかと思います。

 

住宅をコンパクトにするメリット

 

 住宅をコンパクトにすると他にも色々なメリットがあります。

 建築費が同じであれば、床面積が減少して余った予算を断熱気密性能に回すことで将来のランニングコストを抑えられます。

 また、住宅を新築すると、カーテンや家具なども新調したくなります。

 その予算まではなかなか見込めないこともありますが、床面積を減らして浮いた予算の一部を、カーテンや家具など内装に充てることもできます。

 総予算が減少すれば、住宅ローンの総額も減らせて、その後の家計にもやさしくなります。

 当初考えたよりも、やや狭いことは我慢が必要ですが、子供が小さいうちは、少し狭いところで肩をすり合わせながら暮らすのも楽しいのではとも思います。

 子供が巣立って夫婦だけの生活になると、ちょうどよかったとなるのではないでしょうか。

 

 そして、さらに理想を言えば、そのコンパクトな住宅が平屋であればなお良しとなります。

 平屋であれば、階段の上り下りが無く、仮に老後体が弱っても住み続けられる可能性が高くなります。

 また、約15~20年毎に必要な外壁や屋根の塗り替えの際も、足場費用などが少なくて済みます。

 

 人生何があるかわかりません。

 もしかしたら終の棲家と思って建てた住宅から引っ越すかもしれません。

 子供が住んでいる近くに住みたいとか、住環境が不便になりすぎたとか色々考えられます。

 住みかえるためには住宅を売却する必要がありますが、住宅がコンパクトであれば売値も低めに設定できますので、早期に買い手が付く可能性も高まります。

 

まとめ

 

以上、コンパクトな住宅のメリットについて考えてみました。

どんな住宅に住むかは、人それぞれの価値観があると思いますし、広い家に住む喜びを否定するつもりはありません。

ただ、FPの立場から若い時の自分にアドバイスできるなら上記のようなアドバイスをしたいと思います。

住宅を選ぶ際の一つの意見として参考にして頂ければ幸いです。